人間にだけ多くを求めすぎ
人間にだけ多くを求めすぎ
先日、買ってきた切り花のつぼみが綺麗に咲きました。
優しいピンク色で見ているだけで嬉しくなります。
花はただ咲くだけで喜ばれる。
それに比べて人は、いつの世も多くのことを求められます。
人として誠実であり、優しいお母さんであり、良くできた妻であり、仕事をしながら親の面倒もみる。
空気を読んで社会に馴染み、夢を持って自分を高め、努力して居場所を作る。
究極的には人だってただそこにいるだけでいいはずなのに。
そこにいるだけで誰かを喜ばせることができているはずなのに。
自分にも誰かにもちょっと求めすぎているよなぁと、繊細な花びらを見ながら思いました。
観賞用の植物と社会性を持った人間を同じものさしで測ることはできないかもしれないけど、それでも人間の抱える荷物の多さに辟易します。
ただそこにいてくれるだけでいい。
自分にも、子どもにも、家族にも、周りの人にも、そんなふうに思えたらいいなぁ。