「快楽」ではなく「快適」を
「快楽」ではなく「快適」を
快楽と快適。
1字違いで意味の大きく異なるこのふたつを、私はよく混同しがちです。
特に、なんだか元気が出ない時は。
疲れた自分を労わってやりたくて、つい手に取りがちなのがお酒やお菓子。疲れた体にビールが染みるなんて言いながら。
何も考えずにぼーっとテレビやスマホの画面を見てる。賑やかな画面の先に面白いものや楽しい世界がある気がして。
日常にうんざりして、ぱーっと旅行で楽しもう。
今持ってる服に飽きて、新しい服や靴を買い漁る。
どれも、日々の生活に潤いを与えたくてやってること。
疲れた自分を励まそうとしてやってること。
ところが実際にやってることは、気分をまぎらわせたくて、手軽な刺激に手を出しているに過ぎないみたい。
そんなことより、心身にとっての快適さってなんだろうと考えて、それをやる方がいいよね。
さっさと布団に入ってこんこんと眠る、とか。
とにかく散歩に出て足を動かす、とか。
頭を空っぽにして鍋を磨く、とか。
安易な刺激を求めて快楽にハマるより、自分にとっての快適さとは何かを探る方が体にも心にもきっといい。