家事は心に良い

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家事は心に良い

家事が好きだ。

お皿を洗ったり、洗濯物を片付けたり、料理をしたり、家仕事に精を出すのが年々楽しくなっている。

 

以前は、家事の、果てのない感じが嫌いだった。やってもやってもキリがない感じ。

朝ごはんの食器を片付け終わったと思ったら、お昼ごはんのメニューを考えなくちゃいけないし。

昨日ピカピカに磨き上げた床には今日も埃が落ちていて、また掃除しなくちゃいけない。

毎日毎日同じことの繰り返し。

料理も、掃除も、洗濯も、整理整頓も、凝れば凝るだけどこまでもやることができていくあの感じが嫌で、苦手だった。

 

 

それが不思議なことに、いまは毎日たんたんと繰り返すその家事こそ気晴らしのように楽しめるようになった。

大変だけどやらなくちゃいけないこと、面倒だけど生きていくために必要だからすること、ではなくて楽しみたくて家事をやっている感覚。

家事に興じてるって感じ。

 

使った食器をピカピカに洗って、元の場所にしまうこと。

家族で食べたこともない呪文みたいな料理にチャレンジして、ゲラゲラ笑いながら作ったり食べたりすること。

食事のたびに食べかすが散らばる床を、掃くたびに空気まできれいになったようでさっぱりすること。

 

毎日毎日同じことの繰り返しのリズムが心地いい。

そしてそこに時々混じってくる、ちょっとした変化。

先週まで、洗濯物を干しているときはまだ暗かったのに、今はもうすっかりお日様が出ていることに気づいたり。

このお皿は最近毎日使ってるから、こっちに置いた方が使い勝手がいいかもってやってみたら、予想以上に動線が良くなってうれしくなったりとか。

教えてもいないのに、1歳の娘が私と同じようにホウキで掃除しようとしてる姿をほほえましく思ったり。

 

日常のささいなことを楽しめるのは、最高の特技だな。