3年間の公文通いで息子が身につけたもの
前回書いた通り、5月いっぱいで丸三年通った公文を退会した息子。
今日は、親の私から見て感じた「3年間の公文通いで息子が身につけたもの」について書きます。
くもんに対する息子の姿勢と私の対応
身につけたことをお話する前に、そもそも息子の公文への取り組み方について。
息子は外面が良く教室では模範生のように振舞い良く先生から褒められていたため、教室に通うのは大好き。小学生になってからは一人で教室に通っていたので、私は年一回の面談の時に先生からお話を聞く程度でしたが、先生からは意欲的によくがんばってますよと言われていました。お友達や先生とのトラブルもなく、特に私の対応が必要だったことはないです。
対して、宿題のプリントは大の苦手。めんどくさい。たいして褒められもしないのに勉強するのは嫌です感がにじみ出てました。とはいえ、褒められるから勉強するのは何か違うよなと思ったので私も特にその点に関して「ほめて伸ばそう」とは思いませんでした。
ただ、「やれば楽しい」という気持ちはあるようだったので、時間を見つけて私も一緒にプリントをやったり、課題になった図書の続きを一緒に読んでみたり、「一緒に楽しむ」ことは意識してました。
算数のひっ算や国語の漢字など、どうしても苦手な分野が続く時は宿題のプリントを一日5枚から3枚に減らしてもらったりしたこともあります。この枚数も息子が「絶対にできる量」を自分で考えて先生に相談していました。
宿題は先生との約束。嫌なのもめんどくさいのも分かるから絶対にできる分を自分で決めて、決めたことはしっかり守ろうということは常に言ってたように思います。
3年間の公文通いで息子が身につけたもの
さて、そんな宿題苦手の息子が丸3年の公文通いで身につけたものを考えてみるとこの2つかなと思います。
- やればできるという自信
- 一人で勉強できる力
一つずつみていきます。
息子が身につけたもの① やればできるという自信
これが、私が感じる一番大きな「公文に通わせて良かった」ものかもしれません。
やればできるという自信、これは本当に公文で身につけてきた力だなと思います。
先述のとおり、算数のひっ算や、漢字の書き取りが続く分野は苦手意識を感じていた息子。時にはわからずに泣きべそ書くこともありました。年長さんで難しい漢字に苦戦したり、一年生になりたてなのに3桁のひっ算が間違え続きで嫌になってしまったり。親の私としても、泣いてまで勉強することはないのになと思いつつ、時に励まし時に放置しながら様子を見ていました。
しかしながら、何度も何度も繰り返しているうちにできるようになるのですよね、何事も。あんなにできなかったひっ算が、今は私より早く計算できちゃう。ぐちゃぐちゃにしか書けなかった漢字が、さらさら書けるようになる。
特に公文は繰り返し学習を推奨しているようで、プリントも、うんざりするくらい何度も何度も同じことをやり続ける。でもそれで”慣れる”んだと思います。
前回できなかったことが、できるようになる。
それが目に見えて実感できるので、新たな単元に入って分からないところがあっても「今はわからんけど、そのうちできるようになるからいいよ」と息子本人から言うようになりました。
楽観的といえばそうかもしれませんが、この”そのうちできるようになる”という気持ちが息子の色々な行動を後押ししてくれているように思います。
たとえば、プログラミングに興味がある息子。
最初こそ幼児向けの書籍を読んでいましたが、最近では物足りなさを感じるようで大人向けの書籍も自ら読むようになりました。習ってない漢字もあるし、もちろんフリガナもありません。「読めるの?」と聞くと、「分からん漢字は辞書で調べるから大丈夫」ですって。結局いまも辞書を片手に熱心に読んでます。
ちなみにいま息子が読んでる本☟
(読めない漢字もあるし、意味の分からない言葉もあるけど、辞書を片手にがんばって読みながらパソコンに向かってます。楽しそう)
何かをやろうとしたとき、それを難しいと感じても怖気づかず何とか出来る方法はないかなと考える。
その原動力は、やればできるようになるという自信があることだろうなと思ってます。
息子が身につけたもの② 一人で勉強できる力
これはそのままですね。一人でも勉強できる力も、公文で培いました。
通い始めた当初から宿題嫌いな息子、先述のとおり、親の私が一緒に横で漢字を書いてみたり、書き順をクイズにしてみたり(私が書き順を勘違いしてることもありました、笑)、どうしても大変な時はプリントの枚数を減らしたり、宿題に関しては本当に試し試しやってきた3年間。
いま、学校の宿題に関していえば、息子は一人でできます。学習自体を一人でやるのはもちろんのこと、”その日の宿題の量と内容から必要な時間を考えて、何時からやるかを決めて、それを守って実際に取り組む”ことが一人でできます。
これは親として本当に助かってます。いちいち言わなくていいから。
学校で今やってる学習内容はすでに公文でやっているところなので宿題が簡単に感じるというのは大きいと思います。今後どんどん内容が難しくなった時にも同じようにできるとは限りません。
でも現時点では出来ているのでそれを認めたい。
結論、公文に通ってよかった
以上、息子が身につけたもの2つでした。
もちろん公文だけでなく、学校生活保育園生活や友達や周囲の人との触れ合いの中で育まれた部分もたくさんあるのでしょうが、特に学習面についてはやっぱり公文に育てていただいたという想いが強いです。
先生方にも教室で一緒に勉強していた友達にも感謝でいっぱいです。
息子の場合は他にやりたいことができて退会することになりましたが、とはいえこれからも勉強は続きます。義務教育だからね。
今まで公文の宿題で苦労していたものが、学校での学習で苦労するようになるだけかもしれません。
でも、やればできるという自信と一人で考えて実行する力を使って、苦労しつつも楽しく毎日を過ごしてくれればいいなと母は願っています。
長文へのお付き合いありがとうございました。
あくまでも個人的な所感ではありますが、どなたかの参考になれば幸いです。