経験したことがない物語を作れるチカラ
経験したことがない物語を作れるチカラ
ハリーポッターシリーズが大好きで、今も時々映画を見たり原作(日本語版)を読んだりします。
実は去年の金曜ロードショーを見てこんなに好きになったので、ファン歴はとても浅いんですけどね。
「ハリーポッター面白いですよ」って話をすると、大体「え、今更…?」って反応をされます。でも言っちゃう。
最近は映画でも書籍でも新作が出ていて、にわかにハリーポッター界も活気だってる気がするんですけど、どうなんでしょうね。
私も新作はまだ見てないので、今度見てみたいです。
調べてみると賛否両論あるようですが、私は松岡佑子さんの翻訳された日本語版がとても好きです。
表現が好き。
好きすぎて、英語全くできないのに原著も読みました。読んだというより辞書を片手に解読していった感じでしたけど。
イギリス英語とアメリカ英語の違いも知らなくて、最初は高校時代に使ってたアメリカ英語の辞書を使ってたからますますちんぷんかんぷんでした。あほですね。
もし、学生時代にこれだけハマってたら、大嫌いだった英語の授業ももう少し真面目に受けることができたんじゃないかなー。
作り込まれた物語も、魔法の世界っていうファンシーかつ綿密に描かれる世界観も、巻を重ねるごとに成長していく登場人物やその人間模様も、もうすごいの一言です。
一人の人間の頭の中で思いついた話とは思えない。
だって、原作者だって魔法使えるわけじゃないのに。
魔法界に行ったこともないはずなのに、なんでこんな話が書けるんだろう。
もしかして本当は魔法使えるんじゃない?ホグワーツに行ったことあるんじゃない?って思っちゃうくらい、なんかもう突き抜けてる感じ。
書籍でも映画でも漫画でも一緒なんですけど、なんでこんなお話つくれるの?って思う時が時々あります。
こんなの、どうやったら思いつくの?どっかで見てきた話じゃないの?みたいな。
私は、割と妄想癖があるというか、自分一人の世界に入り込んで勝手にあれこれ想像してる時があるんですけど、無意識に。
でもそういう時って、今までの自分の経験とかテレビや本で読んだ知識みたいなのを組み合わせてるだけなんですよね。
だって、自分の知らないことは想像できないし。
ハリーポッターは、読めば読むほどひとつひとつ丁寧に考えられてて、細かい設定もあって、どうやって想像したんだろうっていつも思います。
経験したことがないことを、物語として作れる力があるからこそプロの作り手さんなわけだし、これだけ世界中で愛される作品になるんですね。
本当にすごい。
そういう人の脳細胞がどうなってるのか、すごく興味があるなぁ。