辞書が好き

 

昨日読んでいた本に、そまびと、という言葉が出てきました。

はて、そまびととは?と思って辞書で引いたのです。

 

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そまびと【杣人】

杣木を切ることを職業とする人。きこり。杣夫そまふ。そまうど。

(大辞林 第三版より)

 

へぇー、そまびとって木こりさんのことか。

そういう言い方もあるんだなぁ。

 

また別の本を読んでいたら、「秋波を送る」という表現がありました。

あきなみ?そんなの聞いたことないなぁと思いながら探したら、ありました。

しゅうはを送る、でした。

 

しゅうはをおくる【秋波を送る】

女性が色目を使って異性の関心をひく。

 (大辞林 第三版より)

 

媚を売ることを、秋波を送るって言うんですって。なんか素敵。

 

日本語って、言葉って、面白いなぁと思います。

 

辞書が好き

辞書が好きです。

今使ってるのは、三省堂の新明解国語辞典。

たぶん、辞書界では超メジャーなやつ。

 

新明解国語辞典 第七版 特装青版

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  • 作者: 上野善道,井島正博,笹原宏之,山田忠雄,柴田武,酒井憲二,倉持保男,山田明雄
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ずっと使ってた辞書がボロボロになって、

でも辞書って使えば使うほど愛着がわいちゃうものじゃないですか。

長々使い続けて、ようやく新調した、ピカピカの辞書。

本屋さんであれこれ見比べて読み比べて、

何日も悩んで、やっぱり新明解にしました。

 

辞書が好きになったのは、三浦しをんさんの「舟を編む」を読んでから。

 

舟を編む (光文社文庫)

舟を編む (光文社文庫)

 

 

新しい辞書をつくる辞書編集部で、主人公が辞書の世界に没頭していく物語。

言葉を集め、定義し、用例を選択する。

辞書編纂の世界なんてそれまで考えたこともなかったけど、引き込まれました。

 

作中に、「右」をどう説明するかという場面があります。

それを読んで以来、本屋さんで辞書を見比べるときは必ず「右」を引きます。

あと抽象的な言葉や、主観的な言葉を引くのも好き。

明確な形のないものを、

万人に共通の認識をしてもらえるように言葉で定義されている様が面白く、

頼もしさを感じるのです。

 

どの辞書も色んな言葉で「言葉」を説明していて、

それがそれぞれの個性になるんだなぁと思います。

 

初めて知った言葉や表現、

改めて問われるとちゃんと説明できなかった言葉、

世界にはたくさんの言葉があって、とても面白いなぁ。