あの試験から1年

あの試験から1年

8月最後の日曜日。実は今日という日に、私はちょっとした思い入れがあります。

 

世の中であまり知られたことではないかもしれないけど、社労士試験の本試験が今日行われました。

あんまりメジャーでない試験だし、受験生にとっては鬼畜とも思える試験内容だし、なにより社労士なんて資格持っててもこの時代それだけで食べていけないよっていうネガティブな声も多数な業界なのですけど、今日どうしてもその話が書きたいので書きますね。

 

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私は去年この試験を受けました。

ただの興味本位で始めたことなんですけど、凝り性な性格が幸いしてか災いしてか、1年という長い時間をかけて、全く未知の分野である社労士試験にずぶずぶとはまり込み。

受かったところでなんの得にもならないけれど、引くに引けずに本試験まで勉強し続けました。

 

本当につらい1年間だった。

 

やりたいことも好きなことも全部後回しにして、勉強できることが何より幸せで恵まれたことじゃないかと自分をだましながらテキストに向かう日々。

頭に浮かぶやりたいことを、とりあえずメモって忘れる。行きたいところも、やりたいことも、全部後回し。そして空いた隙間を勉強で埋めていく。

落ちたらどうしよう、これ全部無駄になったらどうしようと思いながら、何とかもぎ取った合格証書。

蓋を開けてみたら、合格率は3%を切ってました。

 

今となってはその鬼畜過ぎる合格率が逆に誇らしいという、都合のよい人間です。笑

落ちてたらたぶん今年はもう受けなかったと思うし、このブログに社労士試験のことなんて書かなかったでしょうね。

 

受験後は、とにかく勉強中にやりたかったけどできずに後回しにしていたことを全部やりました。

見たかったテレビも映画も全部見た。本も読みまくった。息子と公園に行って全力疾走したし、家族で旅行も行きまくった。仕事も燃えるようにやりました。お酒もしこたま飲んだ。

ほんとに楽しかった。

やりたいことをやれるってこんなに幸せなんだな、しかもやりたいことが全部メモってあるってこんな幸せなことある?って思いました。

ぎゅーっと押さえつけられてた1年間の分も、人生が一気に加速した感じ。

 

合格発表後すぐのころは、もう2度とあんな試験受けたくないと思ってたけど、やっぱり生粋のマゾっ子なので、そして試験後の「おれ生きてる!しかも全力で!!」っていう幸せな気持ちを味わいたくて、そろそろまた何かやりたいなぁと思ってます。

めんどくさい人間だから、本当にやりたいと思ったことにしか全力投球できないので、アンテナを張ってこれだと思うものがあったらまたチャレンジしたいな。