今できないことが、ひとつだけできるようになると

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指をパチンと鳴らしたら、今できないことが、何か一つできるようになる。

そうだとしたら、あなたは何をできるようになりたいですか?

 

きっかけは友人からの些細な質問

正月休みに友達に会った時そんなことを聞かれました。

なんだろうなと一瞬悩んで出てきた私の答えは「ピアノを弾けるようになる」というものでした。

答えながら自分でも、え、ピアノ??と思ったのを覚えています。


そのまま話題は別のことに移っていったのだけど、帰宅してからも、数日が経ってからも、なんとなくその時の「ピアノ」という答えが頭の中にありました。

 

数日間そんな思いをモヤモヤと抱えて、そうか、私はピアノ弾けるようになりたいんだと、やっと納得できたように思います。


その時にたまたまスマホを使っていたので、Googleを開いて、「ピアノ教室」と自分の住んでいる地域名を入力して検索してみました。

するとびっくりしたことに、自宅から5分のところに一つ、ピアノ教室があったんです。


なにか見えないご縁があるような気がして、ちょっと勇気を出してその先生に連絡を取り、お話を伺いに行くことになりました。

自分の母くらいの、おちゃめでおしゃべりな先生のお人柄に惹かれつつ、1時間ほどおしゃべりを楽しんで、帰る頃には次のレッスン日を決めていました。

ちょうど、友だちと話した1週間後のことでした。

それ以来、週に1回その先生のもとでピアノを習っています。

 

こうして私はピアノに通い始めることになりました。

 

今まで音楽というものに強い関心がなく、楽譜を読むどころか、この音符が何の音を指してるのか、何拍なのかもよく分からない。

ト音記号とへ音記号の違いもこの年になって初めて知りました。

そんなレベルですが、ピアノはとても楽しいです。週一回のレッスンの時間も、毎日自宅でやってる練習も、驚くほど楽しい。

 

頭では分かっていても指は思うように動かないし、自宅の練習では出来たことが先生の前では出来ないこともある。
でも、この思うにならない感じが面白く、何回も何回も繰り返すうちにとできることが増える、そんな成長の過程がわかりやすく感じられるのが楽しいのでしょうね。

 

そういえば、確かにピアノを習いたかったのかも

こうやって実際にピアノに触れるようになってから、そういえば子供時代にピアノを弾ける友達が羨ましかったこととか、自分も機会があれば習ってみたいなと思いつつ親に言い出せなかったことを思い出しました。


友達の他愛ない、ちょっとしたお遊びのような質問で、そんな胸の中の思いがむっくり顔を出してきたのかなと思います。

自分でもすっかり忘れていたこと、思いもかけなかった欲望が心の中にはあったんだなぁと不思議な気持ちです。

些細な質問だけど、自分の中にある小さな芽を見つけることができて、本当に良かったなです。

 

あなたにも何かあるかもしれません。

指をパチンと鳴らしたら、なにか一つできるようになるとしたら、あなたは何を願いますか?