結婚は別にしなくてもいいやと言ってた、彼女たちに
『結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです』
数年前に好評だった、ゼクシィのCMキャッチコピー。
わたしも、CM見ていいなぁって思った一人なのでよく覚えています。
最近、周囲の年下女子(20代)の複数人から結婚に関する話をふられることが多いです。
みんな揃って、「結婚とか別にしなくていい」って言う。
わかる。わたしも、同じことを思っていたよ。
結婚は人生の墓場だと思っていた、結婚前
私が結婚したのは25歳の時。
それまでの、20代前半までは結婚なんてしたいと思ったことがありませんでした。
仕事は、週7日のうち少なくとも5日は会社に泊まり込みで処理しないと回らないくらいには激務で、だけどとてもとても楽しかったし。
しかしながら、午前3時に必死に図面を直していたら気付かないうちに鼻血が出ててイケメンの先輩に大笑いで指摘されるっていうのを3日繰り返していた当時の自分にも、もし結婚したとしたらこんな仕事絶対に続けられないことはわかっていたし。
そもそも、たまに連休で休みが取れたら、初夏の青空を遮光カーテンで遮断し、漫画とカップ麺を大量に仕入れて延々物語にひたる自分を、結婚なんていうファンシーな世界に連れていく勇気がありませんでした。
お金も、時間も、選択肢も、すべて自分の思うがままにできる特権を放棄してまで、結婚するメリットが思いつきませんでした。
自分は一生結婚しないし、したいとも思わないだろうなーと思ってた。
反して、結婚にはとても前向きだった夫。
でもそれも、好きな人と少しでも長く一緒に居たい♡みたいな可愛い理由じゃなくて、合理的な彼にとって、二人が別々に暮らすことの多くが無駄と感じられたからでしょう。
思いがけず結婚し、心境に変化が
そんな2人が結婚した理由は、まぁ一つしかなくて、子どもができたからです。
ちょうど、仕事というか会社に対する見方が変わって、退職した直後に妊娠発覚。
夫に頼らないと少なくともお腹の子供は生きていけないと思って、結婚。
マリッジブルーどころの騒ぎじゃなかったです。夢なら早く覚めてくれと思ってました。
それが、結婚し、子どもが生まれ、9年目を迎えた今や。
結婚して本当に本当に本当によかったー!って全力で思ってます。笑
結婚の良さって、じわじわくる
最初のうちは、やっぱり色々上手くいかなくて、そもそも得意じゃなかった家事全般も、子育ても、好きじゃないなーって思ってました。
だけど、
めんどくさいと思いながらもせっせと洗濯したシーツに飛び込んだ息子が「わー、お日様の匂いするねー!」って喜ぶ姿を見たり、
どうしたらいいか分からない諸手続きを夫がさっと代わってくれたり、
夜寝る前に「今日ね、こんなことがあってね・・・」「あ、私はね、こんなことがね・・・」「そういえばさ、この前話してたさ・・・」って家族が我先にその日のことを話そうとしてけんかになったり、
そういう毎日に、たいしたインパクトのない毎日の連続に、確かに感じる幸せがあります。
家族ってチームみたいなものじゃないですか。助け合いのチーム。
私ができないことは夫や息子が助けてくれるし、娘も含めてそんな彼らにたくさん、私も何かできることはないかなって考えて、恩返ししていく。
こんな優しくて素晴らしい世界があったんだなって今は思ってます。
結婚しなくても幸せになれるこの時代。
結婚なんか、してもしなくてもどっちでもいい。
それでももし、ご縁があったなら、その時はぜひ思い切って飛び込んでみてほしいです。