本を読んでたら自分の悪行が書いてあってドキッとした
タイトルの通りなんだけど、今日は最近本を読んでいてドキッとした時の話をします。
読んでいたのはこの本
「自分の小さな「箱」から脱出する方法」っていう本をご存知でしょうか?
- 作者: アービンジャーインスティチュート,金森重樹,冨永星
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2006/10/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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上手くいかない人間関係の根本原因を、箱というシンボルを使って解説してくれる1冊。
具体的なノウハウ本というよりかは、考え方、物事の捉え方について書かれています。
私は最初、「箱」という考え方がイマイチよくわからなくて、まぁストーリーだけ楽しめればいいやくらいの気持ちで読んでました。
で、度肝を抜かれました。
私の悪行が書かれていた部分は
人間関係においてなぜ人は箱に入ってしまうのか、という説明がされる場面。
主人公の上司は、自分の家庭での出来事を挙げて説明するんです。
それが、夜寝ていてまだ幼い息子が泣き出してしまう、というもの。
上司は、「自分が起きて息子をあやそう、そうすれば妻は眠っていられる」と考えるんだけど、それをしなかった。妻の横に眠ったまま、そして妻も眠ったまま。
そして主人公と上司は、「このとき妻に対してどう思い始めるだろう」と考え始めます。
いわく、「怠け者」「思いやりがない」「鈍感」「狸寝入りではないか」「ひどい母親・ひどい妻」。
そして自分のことは「被害者」「かわいそう」「公正」「よい父・よい夫」と考える、と。
これ私のことだ、と思いました。
息子がまだ幼かったころ、毎晩毎晩同じことをしていたんですよね。
夜息子が泣く。私はすぐ気づくけど、息子を越えた先にいる夫が動くまで、自分は絶対起きるもんかと思ってた。
その間ずっと夫への悪口と自分を正当化することばかり考えて、そして結局起き上がらない夫にイライラしながら、息子をあやしに向かってました。
息子も難儀だったろうなぁ。
当時、私は専業主婦です。家事育児をするのが仕事。仕事せーやって感じ。
今となっては笑い話ですけども、当時の我が家はこんなやつが妻、母親という家庭の一番大事な地位にいて、本当に大変だったろうと思います。
いまでも、つい”箱”に入ってしまうことがある
私は、いまだにこうやって自分を正当化して相手を悪者にするということが良くあります。
この本を読んで、それは自分への裏切りを発端に始まる上手くいかない人間関係のパターンなんだと知りました。
例えが自分の経験と重なる分、普通以上に身に染みて理解できたと思います。
今でもよく箱に入ってしまうことがある。だけど箱に関する知識があるのとないのじゃ全然違う。
この本をたくさんの人が読んでくれたらいいなぁと思います。