出来ないことができるようになる、それは新しい世界がみえるようになること
日頃から、前日の自分より0.1%でいいから成長しようと思って生きてます。
なかなか上手くいかないけど、今年の年初めから考えると自分でもすごく成長したなぁ!っていうのが一つあって。
それが車の運転。今日はそのお話です。
なぜか運転に苦手意識を抱えていた20代
車の運転はずーーーーーっと苦手でした。
なんなら教習所に通ってた頃から嫌だった。仮免で一回落ちるくらいにはへたくそだったし。
そもそも車だけでなく、自転車の運転も苦手。自転車って運転ていえるのか微妙だけど。
周りの状況を瞬時に認識して、ハンドルを使って車体を操作するっていうのがダメなんです。
一度にそんなあれこれわかんないもん!って思ってました。
車ってあれば便利だけど、別にないならないで生きていける。
もし万が一のことが起こって人さまの命にかかわるような事態になってしまったらそれこそ取り返しがつかないし、そんなリスクを冒してまで乗りたいとは思えませんでした。
結果、結婚して地元に帰ってからも、子供が生まれてからも、一切運転しない毎日。
きっかけは、小さいおばあちゃん
そんな私が、30歳を超えてなぜ今さら運転しようと決意したのか。
きっかけはホントに些細なことでした。
道行く車を眺めていたら、目の前を軽自動車が通り過ぎて。運転していたのは小さなおばあちゃんでした。いやいやアナタそれで前見えてるん?ってくらい小さいおばあちゃんで、黄色の車体とそのおばあちゃんの対比がとても可愛かった。
で、その時に思ったんです、あんなおばあちゃんでも上手に運転してる。運転てそんなに難しくないのか?って。
そう思ってあたりを見渡せば、車ってホント街中にあふれてて、色んな人が運転してるんですよね。
あれ?運転てもしかして誰でもできるんちゃう??
そう思ったら、なんかもう運転できないのが恥ずかしくなっちゃって。
なんかもう、一刻も早く運転できるようになりたい!平気で車を乗り回せるようになりたい!ってなりました。我ながら単純。笑
苦手なことをするなら、やらざるを得ない環境にしてしまうのが一番
とにかく運転しないことには上手くならないと思ったので、運転しまくりました。
それも、夫の送迎を買って出たり、友達と出かけるのに運転手に立候補したり、とにかく運転せざるを得ない環境を作って。
その時点でまだ運転へたくそですからね。内心ひやひやでした。多分夫や友達も相当ひやひやだったと思うけど。
でも、恐々でも嫌々でも、やってるうちにある程度慣れてきます。
対向車とすれ違うだけで怖かったのに、平気になる。
隣の車がちょっと寄せてきただけでびくびくなってたのに、平気になる。
右折左折なんて無理!直線前進のみ!って思ってたのに、今じゃすいすい曲がります。
人間て、ほんとにすごいですね。そういう機能がついてるんでしょうね。慣れって素晴らしいよ。
出来ないことができるようになる、それは新しい世界がみえるようになること
今も、狭い道は怖いし、駐車には若干不安もある。
でももう運転を苦手とは思わない。少し楽しくすらある。
そして運転ができるようになって、世界の見え方が変わったと本気で思ってる。
人は優しい。
運転に慣れるまでは、トロトロ運転してたらクラクションを鳴らされたりするんだろうと思ってたし、駐車が遅かったら後続車に嫌がられると思ってた。高速の合流地点で本線に入るのも、びゅんびゅん走ってるみんなの間をどうすり抜ければいいのかわからなかった。周りはみんな怖い人。極論をいうと、敵だと思ってた。
それが、実際に運転したら、全然そんなことない。
みんな周りの人のことを考えて運転してる。
多少遅いくらいでクラクションなんて鳴らさないし、駐車が遅くても待ってくれる。狭い道ですれ違う時も、お互い精一杯協力しながらすり抜けるし、歩行者がいたらちゃんと待つ。
もしかしたら時々は荒い運転する人や周りの迷惑を顧みない人もいるかもしれないけど、私は今のところお目にかかっいません。
だから自分も、運転するときは周りの人に優しい運転をする。
車の運転くらいで何をそんな大げさな…と夫は言う。
彼は多くの人がそうであるように、教習所時代から運転が苦じゃない人で、今は息をするように運転している。
そんな彼には、私が運転を覚えて世界の見え方が変わったと言っても全然通じない。
彼は最初からその世界を見ていたから当たり前なんだろうね。
でも私は、最初見えてなかったからこそ今見れるようになってこんなに感動してるし、世界って素晴らしいなって思える。
できることを増やそうとすることは、最初はとても大変だし怖いけど、そこを乗り越えると絶対新しい世界が見えてくる。とても素敵なことなんだ。
これからも小さなきっかけを見逃さず、やりたいと思ったことをキャッチして、どんどん自分を更新していきたいな。
その先にどんな世界があるのか、とても楽しみ。