バスに乗る、を手放してみた

 

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いつの頃からか、バスに乗らなくなりました。

 

バス自体はとても好きで、ピカピカに磨き上げられた車体や自分じゃ絶対理解できない構造に憧れもあります。

でも乗らなくなりました。

 

時間が読めない、という不便さ

やっぱり乗合いバスという仕組み上、予定時刻に来ないことが多いです。

私の住む地域では、定刻通りに来ることはまずありません。

大体10分程度、ひどいと20分遅れとかもあります。

そしてなぜか、焦っているときに限って遅れがひどいんです。笑

 

最近はwebツールで現在の運行状況を確認できるバス会社さんも増えてきました。それはもちろんすごく便利!

ただ、待ち時間なく乗れたとしても、今度は目的地までの時間が読めません。

昨日は乗ってから10分で着いたけど、今日は15分。逆に早まって着くこともあります。

 

道路状況、交通状況に左右されるのはもちろんわかりますし、何より大切なのは乗客の安全。

時間を守るために赤信号でも直進するなんてもってのほかです。

 

そこは理解した上で、やっぱり時間が読めないというのは私にとってはかなりのデメリット。

焦ってるときに限ってバスが来ない。そんな小さなことでイライラしてしまう自分なので、思い切ってバスには乗らないと決めてみました。

 

バスがないなら歩けばいい

元々歩くのは苦ではないので、1時間くらいなら歩いていきます。

最近はスマホの地図アプリで簡単に経路や所要時間もわかります。

 

最初から歩いていくと決めておけば、あらかじめそれだけの時間を準備できるし、それに、歩いてもバスだとしても家を出る時間はそんなに違わないということも多いです。

 

歩いて1時間。

バスだと乗ってる時間は30分だけど、バス停までの時間とバス停から目的地までの時間、それに待ち時間などの余裕をみると結局1時間弱かかりそう…なんてことも。

 

バス通勤も会社に申請して自転車通勤に変えてもらいました。

自転車があるとさらに行動範囲が広がります。

私がバスに乗らないと決めたのも、自転車があったからこそかも。

 

ちなみに自家用車はあまり使いません。

これは私があんまり運転が得意じゃないからっていうのと、目的地に着いてから駐車場がなくて困った!ってなるのが嫌なので。

徒歩、自転車、自家用車、JRなどなど、その時の状況で使い分けています。

 

要はバランス

もちろん、バスにもいい面はたくさんあります。

たくさんの人を乗せて移動できるので環境にもいいでしょうし、車や自転車と違って維持費もかかりません。

 

ただ、メリットとデメリットを考えた結果、私はなるべくバスを使わない方がご機嫌で日々を過ごせる、というだけのこと。

 

もちろんバスを選ぶ時もある

最初に書いたようにバス自体は好きなので、そして息子も男の子らしく乗り物全般大好きなので、バスに乗ることが目的の時はしっかり乗って楽しみます

そういう時は、待っているときも、道が混んでトロトロとしか進まなくても楽しいですもの。

平日昼間の車内のあの穏やかな感じ、運転手さんのハンドルさばき、息子が降りますボタンを押したくて待ち構えてる真剣な顔、降車口で一人一人にきちんと挨拶してくださる丁寧な運転手さん。バスの雰囲気って素敵ですよね。

 

昔まだICカードなんてなかったころ、乗ってから万札しかないことに気づいて困ったことがありました。

申し訳なく運転手さんに申し出ると運転手さんが車内のみなさんに「両替できる方いらっしゃいませんか?」と聞いてくださったんです。

男性の方が「5千円札2枚ならあるんだけど…」と申し出てくださり、するとすぐに奥の女性の方が「5千円札なら両替できますよ」と声をかけてくださいました。

お二人の優しい心遣いに助けられ、そして車内でそうやってモタモタしている私に内心思うところはあったかもしれないやけど待っていてくださった乗客の皆さんに本当に心救われました。

 

そんな思い出のあるバス。素敵なバス。乗るときはせめて余裕をもって、私も穏やかな気持ちで乗りたいなぁと思います。

そういう前向き気持ちで、バスに乗ることを手放しました。