未来は、見えないからこそいい
若いころは、保証が欲しかった。
自分や家族が○歳まで元気で生きられる保証。
息子が人並みに成長できる保証。
夫と死ぬまで仲良く一緒にいられる保証。
そういう保証があれば、余計な心配をせずに安心できるし、無駄な行動やリソースが減っていいこと尽くしだと思ってた。
そんな願い、叶うはずもないけど。
未来は、見えないからこそいい
数日前、「嫌われる勇気」を再読した。
もう何十回も読んでるけど、忘れてるところも、今になってやっと納得できるところも、今でも反発してしまうところも、たくさんあった。
でも、どれだけ理解と実践が難しくても、初めて読んでから数年経った今でもこんなにワクワクした気持ちにしてくれる本に出会えたことが嬉しいなと思う。
そしてその流れで、「幸せになる勇気」や岸見一郎先生の他の書籍もいくつか読んでいる。
「人生を変える勇気」という本で、何事も自分で決められず占いを頼ってしまうという相談者に先生はこんな助言をする。
未来が決まっていれば、人生はつまらないものになってしまいます。(中略)
たとえ、つらい出来事を経験するとしても、これからは何が起こるかを知らず、そればかりか、これからの人生を変えられるからこそ、生きることに価値があるのです。
人生を変える勇気(岸見一郎)より
そうなんだよ。
サッカーの試合を、結果を知ってから録画したものを見たとしても、本当のリアルタイムで楽しむ方が何倍も楽しいしワクワクする。
起こることが全てわかっていれば、無駄な努力もしなくてすむし、悲しいことやつらいことも、前もって覚悟を持つことができるかもしれない。もっと効率的に生きていけるかもしれない。
だけど、起こること全てに自分でプラスの意味付けをできるのが人間なら、別にあらかじめ自分の未来を知っておく必要はないのかも。
むしろ、自分の気持ち次第でどんどん新しい世界に足を踏み入れていける可能性がある一生の方が楽しい気がする。
人生を変える勇気 - 踏み出せない時のアドラー心理学 (中公新書ラクレ)
- 作者: 岸見一郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2016/06/21
- メディア: 新書
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