変化するのは当然だから、むしろチャンスと思って自分をアップデートする
年を取ることにネガティブな印象はあまりないけれど、若いころには想像もしなかったものが得られる一方で、意に反して失うものもあるなと最近思う。
特に、沢山の細胞が集まって出来ているこの身体は、年月と共に好ましくない変化が起こることもある。
胃腸が弱ってわかったこと
ここ数ヶ月、胃腸が弱ってます。笑
自己分析したところ、おそらく消化機能が低下したのではないかと。
とにかく、消化に時間がかかる。
夜食べたものが、朝まだお腹に残ってる気がする。
食べ物が原型を留めたまま出てくる。
一度に大量に食べるとお腹が痛くなり、ひどいと下痢と吐き気をもよおす。
以前はどちらかというと胃腸は強い方で、ご飯は大盛、おかわり大好き、食べ放題最高、って感じの食生活だったのですが。
一気にガタがきて、自分でも愕然とした。
え、これっぽっちしか食べられないの?
美味しいものをお腹いっぱい食べたいっていう欲求は以前のまま。
なのに身体がそれを受け付けられない。
しかも食べた後ちょっと時間をおいてから拒否反応がでてくるので、
「あー、またやっちゃった」ってトイレで後悔することが何度もあった。
年取るって嫌だなって何度も思った。
ずっと若い身体のまま、美味しいものを沢山食べられたらいいのに。
だけど、変化したものを嘆いていても何も変わらない。
それがたとえマイナスと感じられる変化であったとして、自分ではどうしようもない経時的な変化だとするなら、変えられる自分の部分をプラスに変化させればいいんじゃないかな。
と思って、弱った我が胃腸のために、出来ることを考えてみた。
食べる量を減らす
自分にとって一番の問題は食べ過ぎだと思う。
とにかく食べる量をぐっと減らした。おそらく去年と比べたら半分くらい。
私は痩せ型なので、食べる量を減らして体重が減ったら嫌だなと思ってたけど、不思議と量を半分にしても体重に変化がない。
おそらく今の体重が自分にとってベストっていうのと、そもそもそれほど食べる必要はなかったんじゃないかな。
処理すべき対象物が減って、胃腸的にはずいぶん楽になってるはず。
ただし今でも、物足りないなーって思う時は多い。
世界には美味しいものがたくさんあるし。
だけど、自分にとって必要なものを把握してその範囲で生活していくっていうのは気持ちがいいものなので、今はこの、腹7分を続けていきたい。
よく噛んで食べる
以前の私は、周囲の人にもビックリされるくらいの大食いの早食い。
理由はあまり噛まないから。
食べ物を口に入れたら、もぐもぐっとしてごっくん。多分、5噛みくらい?
よくテレビとかで、しっかり噛みましょう、一口30回とかって聞くけど、噛むと時間かかっちゃうから、それよりこの空腹を早く満たしたい!って感じ。笑
ところが、消化について調べている時に、「歯は第一の消化器官」っていう記述があった。
それまで噛むという機能は単に食べ物を飲み込みやすくするためだと思ってたけど、違うんだ、それも一つの消化機能なんだって気付いた。
歯という器官に、消化という機能があったのにそれを利用してなかったんだな。
以来、一口しっかり30回噛んで食べるようになった。
しっかり出してから、入れる
生きていく上で不要なものを削いでいくって、やはりとても重要なこと。これは食に限らず。
なんでも簡単に手に入ってしまう世界で、先述の通り、自分に必要なものをしっかり把握してその中で生きていくのは、とても自由で軽やかで、私が手に入れたい生き方。
自分の身体っていう小さな世界でも、同じこと。
出してから、入れる。
まずは、しっかり出す状況を整える。
むしろ全ての対策は、この「出す」というところを意識してる。
胃腸の問題が自分のアップデートに繋がった
結局、胃腸問題に取り組んでいたらこんな結果になった。
- 弱った胃腸でも快適に暮らせる生活になった
- 少ない量でも生きていける身体に気づけた
- 身体の器官には自分が思ってもなかった機能があるんだと気づけた
- 自分にとって必要なものを把握してその範囲で生活していくっていう理想の生き方を見つけられた
まさかこんな生き方の話になるとは思わなかったけど、思いがけず自分という人間をアップデートすることができた。
変化は起こるもの。プラスにもマイナスにも。
マイナスの変化は出来れば歓迎したくないけど、起こってしまったなら、むしろチャンスと思って自分をアップデートし、プラスの変化にできれば最高だなと思う。