息子の心にひっかかるような楽しい思い出を作ろう
息子5歳の様子を見ていて思うこと
さて、息子も年中さんの夏を迎えました。
ちょっと内気だけど青空の良く似合う、無邪気な子です。
良く笑い、怒り、泣く。思うようにいかない時はふて腐れ、大人の顔色を伺いながら上手く自分の主張を通す腹黒さも時折垣間見えるように。
子どもを持って一番驚いたことは、赤ちゃんといえどちゃんと自分を持っていることでした。
思った以上に色んな事ができるし、やりたいことがある。
これだけ自己を主張していながら、大人になると5歳以下の記憶はほとんど忘れてしまうなんてどういうことなんだろう。
何を覚えて、何を忘れて生きていくのかな
私が覚えている、自分の一番古い記憶は年中さんの時のものです。
ちょうど今の息子と同じくらい。
それを意識してから、息子と接するときにふと「いまのこのことを、この子は覚えていてくれるかな」と思うことが多くなりました。
何を思って生きていくのか、何を覚えているのか、親は選ぶことができません。選ぶのはその子自身。
時間をかけて作った今日の豪勢なごはんも、仕事でくたびれた体に鞭打って連れて行った公園での一場面も、奮発して買ったおもちゃも。親が覚えておいてほしいと思ったもののほとんどはきっと彼の心素通りしてる。
反対に、遊びながらごはんを食べて予想外にきつく怒られたとか、一緒に植えたアサガオの花が従兄弟の鉢は咲いたのに自分のはまだ咲かないこととか、そういう親にとって都合の悪いことばっかり覚えてるのかもしれない。
やっぱり、できることなら幸せな記憶を残したい
それでも、私にできるのはたくさんの思い出を作ってあげることなんだな。
嫌なこともあるかもしれないけど、なるべく楽しい思い出が増えるように毎日を過ごすこと。
そう思うと、息子と一緒にいる時間がとても貴重なことのように思えます。一日一日を大事にしたい。
人間関係や心理学を勉強して、家族の在り方をより良いものにしていきたい気持ちも大事。
でもそればっかりに必死になって、いまのこの、5歳の息子との触れ合いをつぶすのはもったいない。
道行くおばちゃんに挨拶をしたら、いい子だねと頭を撫でてもらったこと。
地元のお祭りで演武するお兄ちゃんお姉ちゃんを見る憧れのまなざし。
久しぶりに会った従兄弟と手をつないで家までの坂を駆け上がったこと。
色んなの人の愛情をたくさんそそいでもらって生きていることを、母が喜び胸に刻んでいるように、何か一つ、息子の心に引っかかるものがあればいいなと思います。
できることなら、たくさんの幸せな記憶を覚えていてほしい。私がそうだったように、それはきっといつか大人になった彼にとって大きな支えになると信じているから。