お月様のようなものだと思えば、ありのままの自分を愛せるかも
「ありのままの自分を愛そう」って最近よく聞きます。ディズニーでもそれっぽい歌が大ヒットしましたね。ありのままで~♪
今日はその、ありのままの自分というものについて書いてみます。
ありのままの自分はとても愛せない
「ありのままの自分を愛そう」ってよく見るけど、正直私は無理だねと思ってました。
いわゆるスピリチュアル系の本だと、あなたはそれだけで十分価値のある存在なんだから大丈夫だよってハッキリ言うし、自己啓発本でも根底にそれらしい考え方を匂わせてくることがある。
そういうの全部うんざりだった。
ありのままの自分を愛せたら、そもそもこんな本読んでませんけどって感じ。
「あなたはそのままで完璧」って、それ言われて救われる人っているの?
私は自分大好き。自分さえ良ければそれでいいと思ってる節がある。
あとなるべく楽して生きていきたいし、人にはあの人すごいなーって思われたい。
人としてあんまり良く無い。
だからこそ、成長を望んでる。良くなりたいって思ってる。
けど、実際の自分はまだまだなわけで。そんな自分を愛そうって言っても無理だし、そのままの自分で完璧とも思えない。
何度も引き合いに出して申し訳ないけど、今日も「嫌われる勇気」という本の一部を引用します。
「嫌われる勇気」の中で哲人は、「ここに存在しているだけで価値がある」ということを説明する中で、危篤状態の母親の例を出します。
重体で命の危機の母親は、何をしてくれなくてもそこに存在して命を長らえてくれるだけでありがたいし、嬉しいと感じると。
直接的な行為など求めず、ただ無事に、いまここに存在してくれるだけでありがたい、と。
(中略)自分のことを「行為」のレベルで考えず、まずは「存在」のレベルで受け入れていくことです。
誰が重症のおかんの話してんねんって感じですわ。そうじゃないねん。
私が求めてんのは、そういうのとちゃうの。
だって、誰かの嫌な一面見ちゃったときに、
「いやいや、重症のおかんが生きながらえてくれただけで嬉しいことを思えば、あの人のそんなちっちゃな行為、全然気にならんよ」て思う?
思わんやろ。私は思わん。
もうこんなんばっかり。嫌になるのも仕方ないと思ってました。
なんとなく、納得できそうな記述をみつけた
そんな感じで、ありのままの自分を愛するってことができるはずなく、そもそもそんなことは可能なのかと疑問を抱き続けてきたわけですが。
最近読んだ本で、なんとなく納得できそうな記述を見つけました。
たまたま図書館で見かけたこちらの本。内容は、いわゆる引き寄せの法則的な感じ。
一度きりの人生なんだから、宇宙も運もすべてを味方につけて、あなたらしく生きませんか?的な。
最初は斜に構えて読んでたんだけど、途中に「ありのままのあなた」をお月様に例えるくだりがありました。
あなたは欠けた三日月ではなく、丸いお月様そのものなのです。
欠けた部分は「ない」のではなく、「見えていない」だけなのです。
お月様の光の部分だけ見ていて、陰の部分に気付かないのと同じように、あなたにもまだ気づいていない可能性(魅力・才能)が沢山眠っています。
これが、私の中の「ありのままのあなた論」に関して今までで一番しっくりきました。
本来はまん丸のお月様、日によって三日月になったり半月になったり新月で見えなくなったりする。でも本当はまん丸。
人も同じで、本当は完璧なんだけど、時や場合により、そして見え方により欠けて見えることがある。
それは欠けて見えるだけであって、本当の自分、ありのままの自分はまん丸なんだ。
そのまん丸さを信じられれば、もしかしたらありのままの自分に自信を持つこともできるんじゃないだろうか。
ありのままの自分を好きになれそうな可能性は見えてきた。
最後に、自分への戒めもかねて、本の中にあった一節をご紹介します。
「そのままでいい」とは、「日常に流されダラダラ過ごしている、そのままでいい」という意味ではありません。
あなたが今よりもっと幸せになりたいなら、陰の部分に眠るあなたの可能性を一生懸命探し、引き出していくことです。
ほんとそうよね。
ありのままの自分で完璧と思う気持ちも大切だけど、だからって何もせずにダラダラ過ごすことがいいわけじゃない。
どうすれば、まん丸に見える時間を長くできるか、陰の部分を明るくできるかを考えて実行していくことが大事。