好奇心を満たした先に、教養がある

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先日ある神社を参拝した時に、境内の前に大きな樹が一本立っていました。

枝先を見ると小さなつぼみがたくさんついていて、樹皮のボコボコした感じから「もしかして桜かな?」と連れと話していたら、丁度正面に「桜(ソメイヨシノ)」と看板が下がっていました。

やっぱり桜だったね、と納得したのですけど、実はその看板に他にも案内が書いてあったんです。

 

『桜(ソメイヨシノ) バラ科』

 

え、バラ科?桜なのに??

不思議に思いつつ調べてみたら、なんと桜は分類上はバラ科なのですね。

桜だけでなく、私が調べた限りでは梅も桃もバラ科でした。バラ科すごい。

 

こういう雑学を仕入れたら、すぐ人に話したくなります。うずうずしちゃう。

ちょうど翌日の通勤中、同僚と梅の木の前を通ったので「知ってました?梅って実はバラ科なんですよ」ってドヤ顔で披露しました。

「桜も桃も、もっというとリンゴもイチゴもアーモンドも全部バラ科なんですー」

同僚も優しい人だから「えー、そうなの?知らなかった~!」なんて大げさに喜んでくれちゃって。

気分よく歩いてたら、その同僚の彼女が一言。

「教養あるね~」って。

 

『教養ある』。

そんなの初めて言われました(たぶん)。

 

おそらく世間一般で言うところの「教養がある人」というのは、私のように調べたことを言いふらしたくてたまらない人種ではなく、どんな話題であっても幅広い知識を通して豊かさを得られる人なのだと思います。

なので私は教養のある人ではない。

ではないが、しかし、確かに教養の一端を垣間見た気がするのも確かです。

 

教養ある大人になる、というとものすごく途方もない感じがするけれども、ひょっとするとその教養というのはこういうごく身近の、今この時に疑問に思うことを調べていったことで得られる知識の集合体なのかもしれない。

好奇心を満たしていった先に、憧れの教養ある大人になった自分がいるのかもしれないなぁと思ったのでした。