粋な言い回しをストックして楽しもう
実生活で人と接していても、本やドラマを見ていても、
この人かっこいいなぁって思う時って、
見た目ももちろんのことながら、その人がしゃべる言葉に惹かれていることが多いように思います。
粋な言い回しをストックして楽しんでる
特に本は、活字だけでその人となりが表現されているから、その人が発する言葉の影響をより受けやすい気がする。
ここぞというキメの一言だったり、
相槌のような何気ない返しだったり、
独白の中の、些細ともとれる物言いだったり、
何でもありで、読んだ瞬間に「わっ、素敵!」とか、「やべ、じわじわ来る」とか、そういう言辞に出会うと嬉しくて何度も反芻しては読み返す癖があります。
そしてそれをあわよくば自分でも使う。
最近ストックした言い回しは、森博嗣さんのスカイ・クロラシリーズから。
主人公が、とある人物との関係に想いを馳せる独白の中に出てくる一文。
神様が言いそうな台詞だな。
引用:フラッタ・リンツ・ライフ―Flutter into Life(森 博嗣)
どうどう?かっこいいでしょ。
神様がいいそうな台詞だな。やべーかっこいい。
ちょっと中二病っぽいところがたまらないです。悪ぶって言いたい。
うん、わかるよ、ちょっとあれでしょ、キザすぎる感じはするよ。それはわかる。
だけど、実際にこの主人公が言うとね、かっこいいって思ってしまうの。
字面だけで敬遠せずに、ぜひ読んでほしい。できればシリーズ最初から。
ちなみに、完全に個人的な、この言い回しを使う時のポイントを挙げると、
- 出来れば相手が正論やきれいごとを言ったときに、ちょっと斜に構えた感じで言いたい。タバコの煙を吐き出した後とかが良い。
- 語尾は断然、「だな」で。「だ」で終わっても「だね」に変えてもダメ。「だな」っていう語尾が一番この台詞にマッチしてる。
この2点だと思います。
念のため言っておくと、私、正論やきれいごと大好き人間だし、タバコは吸わないです。
けど、この台詞を言うとしたら、そういうシチュエーションがいい。
あとできるなら、場面はバーがいいよね。(ありがち。笑)
こんな感じで、好きな言い回しに出会ったら、何度も読み返して味わって、自分だったらどんなシチュエーションで使うかを考えるのが好きです。
我ながらバカバカしいけど。
だけどこういうバカバカしいことを考えてニヤニヤしてる時が、とても楽しいんだな。ふふふ。
フラッタ・リンツ・ライフ―Flutter into Life (中公文庫)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2007/11/01
- メディア: 文庫
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